北黄金貝塚は、噴火湾を見下ろす小高い丘の上にある貝塚を伴う集落遺跡です。北海道に存在する貝塚の中で最大級の規模をもち、遺跡全体の保存状態も良好。多くの魚骨や貝などの他、人の墓や動物の頭の骨を集めた儀礼の跡も見つかっており、貝塚が「すべての生き物のお墓」であったことを示すのも特徴です。人骨の保存状態もよく、北海道の人の成り立ちを調べる研究の基礎資料となっています。また、湧水点の近くにある水場遺構では、石の道具の廃棄に伴う儀礼が行われていたと考えられています。さらに、北黄金貝塚を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、2021年7月に開催された第44回ユネスコ世界遺産委員会において、世界遺産に登録することが決定。 太古の人々の営みが息づく貴重な史跡をぜひ訪れて!

