沼田町には、世界中でここだけしか見られない新種に化石が二つあります。一つは1985年に発掘されたヌマタネズミイルカという、400万年前の体長2mほどのイルカで、現在までのところ世界一保存の良いイルカ化石でもあります。ヌマタネズミイルカは2018年に北海道天然記念物に指定されました。そして二つめは1989年発見のヒゲクジラで、当初はナガスクジラ科の一種と考えられていましたが、その後の詳しい研究から2019年に新種と判明しヌマタナガスクジラと命名されました。体調は15mほどで、世界でもまだ発見例がほとんどない年代である700万年前に生息していました。海の時代が長かった沼田町では白亜紀の海の王者モササウルス、冷たい海の時代を優雅に泳いでいたカイギュウをはじめ、今と違い牙の短いセイウチ、アシカなど数多くの海洋生物の化石が発見されています。沼田町の化石体験館では、これらの貴重な化石を見るだけではなく、ミニ発掘ばど化石を使った体験メニューをいつでもご利用いただけます。
